課題1 : 発声

 

実は最初っから最後まで、ここがポイントなんです。この出し方については、演奏家の方々がそれぞれ、色々な言い方で表現されています。苦心されている様子が判ります(^^;;)。

 

「首を絞められたと思って、それに抵抗して声を出すように」

「ゲロを吐くように」

「喉の奥を潰す感じで」

 

ただ、どれも正解でどれも不正解な気がします。「喉の奥を詰めて出す」という感覚が伝えられないとうまくいきません。ホーミーは倍音を共鳴させる物理現象です。このため、倍音が多い声を声帯から出すことが必要です。通常ホワイトノイズとか言われるどんな音でも万遍なく入っている声が出せれば、どんな音程でも無敵なんですが、生憎人間の声帯はそんなことが出来る構造にはなっていません。

最も多く倍音成分が入る声、それが所謂「だみ声」なのです。「ホーミー教室」でも書いた「アメ横のおっちゃんの声」であり、鳳啓助が(古)「エッ、鳳啓助でございます」と言っていた「エッ」の声なのです(って言ったって若い人はわからんだろうに^^;;)。

 

「あいうえお」の中では「い」か「え」

 

「あいうえお」の発声を分類すると、「あ」「う」「お」の音は喉を開いて出す音です。逆に「い」「え」の音は喉を比較的詰めて出す音です。この違いをまず掴みましょう。そして、「あ」と「い」「え」の違いを更に強調するような声の出し方を工夫します。

 

 

 

「い」の発音から続くホーミーの例

 

これは少し喉を絞めて「い」を発音し、そのままホーミーに繋げたものです。私が演奏でやる場合の半分くらいの力の入れ方です。さて、この「い」の音はどういう音でしょうか?「い」の部分を周波数解析するとこの写真のようになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通常人間の耳には単音では20KHz以上の音は聞こえないと言われますが、ホーミーの元になる音にはこのように20KHz近辺まで入っています。このように高い音が入っている声がホーミーの共鳴音の元になります。

 

私の場合ですが、ホーミーを始めた当初は「り」を発声することを意識していました。「り」ですから当然音を伸ばすと「りー」と「い」になってしまうのですが、ずっと「り」を発声しているような意識で声を出します。すると、「い」よりも更に喉が詰めて声を出せていました。ただ、こういう手法は人それぞれです。最適な方法を探したいということでしたらご相談ください。

 

キーはホーミー教室1でも書きましたが、A~Bbくらいが適当でしょう。ただ、これも人によるかもしれません。私もここが一番大きな音が出ると気が付いたのはここ数年のことです。人によってはもっと低い音かもしれません。Cくらいの方が良い人もいるかもしれません。大きな声が出る音が良い、という訳でもありません。

 

ただ、忘れて頂きたくないのはやはり力強く声を出すことが一番大事です。ホーミーを出そうと思うと何やら萎縮して力が入っていない人がいますが、まずはがむしゃらになりましょう。