弦交換(Step3)
テールピースを馬頭琴の下の出っ張りに付けます。この時にテールピースが共鳴胴の中心になるように気をつけます。
弦はどれだけほぐしてもすぐに絡まります。なので本体に取り付けてからも歯ブラシでほぐします。
そして上駒のところまでほぐし、ほぐした状態で維持できるよう、メンディングテープで指板に押さえつけます。必ずメンディングテープを使います。セロテープは弦がくっつきすぎて大変なことになります。外弦、内弦と両方ともこの作業を行います。
ここのギアの穴を弦が通るのですが、これを通すのが結構面倒臭いのです。私がやっている方法は、馬頭の後ろに古い弦を一本貼り付け、輪っか状にして迎えに行くというものです。
絵心が無いのでこういうのは恥ずかしいですが(^^;;)。水色はメンディングテープ、黒が再利用の弦です。実際には弦は一本分ですから、もっと長いイメージです。普通は長さが50cmくらいになります。
こういう輪を作って、
1.メンディングテープを馬頭裏に張る
2.丸まっている先をギアの穴を通す
3.続けて馬頭裏にある表から通っている穴を通す
4.表に抜けたら弦を丸の中に入れる
5.馬頭側から引っ張り出す
という作業を行います。
では順番にやっていきましょう。
1.メンディングテープを馬頭裏に張る
2.丸まっている先をギアの穴を通す
これ、結構大変です。
弦はそれなりに丸まるので、丸まった状態で細くして、ギアの穴を通さないといけません。
ここで、皆さん色々なテクニックを持っています。
(1) 棒や針金にセロハンテープで繋いで、それを通す
(2) 弦の束自体をセロハンテープで巻いて、それを通す
私はどっちかと言うと(1)に近いです。
3.続けて馬頭裏にある表から通っている穴を通す
4.表に抜けたら弦を丸の中に入れる
弦が平行なままであることを維持します。
5.馬頭側から引っ張り出す
最後はペグに弦を巻き付け、所望の音程になるまでペグを回して音を調整すれば完成です。
ただ、張って数日はどんどん音が下がります。少し高めの音程で張っておいて、毎日音程を調整するようにしましょう。