馬頭琴と爪

 

馬頭琴を弾いていると、大体の方はどうしても一本だけは爪を伸ばさないといけなくなります。写真でご覧になって分かるように、左手の薬指の爪です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽器を弾くのに弦を押さえるほうの爪を伸ばすのは意外な感じがするかもしれませんが、これは馬頭琴の独特な弦の押さえ方によるものです。人差し指と中指は爪の上の部分で弦を押さえ、薬指と小指は指先で弦を押さえます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように指先で抑える時にどうしても安定しないため、爪を伸ばすのです。じゃあ小指の爪も伸ばさないと、と思われた方、正解です。私も馬頭琴を始めて10年くらいは小指の爪も伸ばしていました。

 

ただ、小指の爪は弱くてすぐに巻いてしまうため伸ばしても使いにくいのです。また、薬指は弦の上を頻繁に押さえたまま移動するのに対し、小指はそれ程酷使することがないため、やがて伸ばさなくても弾ける様になりました。

 

この爪の手入れには結構気を使います。ふとした拍子に折れてしまうこともしばしば。特に冬場は折れやすいので、適度な長さでそれ以上になる場合には短くしてやります。ただし爪切りは厳禁。私は写真のような爪やすりを使っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは化粧品売り場のネイルケアのコーナーに普通に打っている爪やすりです。爪きりで切ると細かい傷が沢山入るらしく、やすりで削るのが良いそうです。その際に出来るだけ一方向に削るようにしてください。爪の上で往復させないようにしましょう。

 

それでも爪が折れてしまったとき、布団の上げ下ろしをした時や、どこかにぶつかってしまった時、子供と遊んでいて指先をひねってしまった時、無様な姿になった爪に悲観しないでください。その時はあなたが長く伸ばした爪を使って馬頭琴を弾かなければいけないという状態から脱却するチャンスかもしれません(笑)。

 

でもどうしても、爪が折れてしまった状態で演奏会をやらなければならない、人前で弾かなければいけないという方は、つけ爪を試してみましょう。私はアリアのギター用のつけ爪を愛用しています。番号で大きさが違うのですが、それこそ人によって違います。まずはNo.4~No.6くらいを試して見ると良いと思います。